最近のフェミニズムについて色々書く
今緊急でブログを書いています。(言ってみたかった)
書きたいことが色々ありすぎて整理がつかないため、今回は雑多に書きたいと思う。
- はてなについて
- 某CM
- 女性が苦情を言わなかった世界線
- 男性の性加害性はゼロイチではなくグラデーションである
- 不買運動の批判
- 「ちん騎士」という蔑称
- ミソジニストでない男性は何ができるのか
- ネット上における女性の「心理的安全性」
- 女性の被害は「どうでもいい」
- フェミニストに対する言論封殺
- そもそも敵は女性ではなく性犯罪者である
- 男性の特権と加害性
- 男性の他責思考
- 男性の罪の矮小化
- ネカマの炎上
はてなについて
最近、男女関係の話題において、男性と女性の間で話が平行線となりつつあり、分断が以前よりも増しているように感じる。
悲しいのが、はてなが女性にとって安全でないプラットフォームだと感じるようになったことだ。昔は安全だったかと言われるとそうでもないし、過激な中傷をする男性は昔から一定数いたが、最近は特に安全と感じないミソジニー寄りのコメントが増えてきた。
フェミニズムについての投稿を書いていた身としては残念に思う。
某CM
最近一番話題になったのが某CM動画だ。
筆者は「CMの描写は広告としては個人的には不快に感じるが、中止するかどうか会社の判断に委ねる。(今後気を付けてくれるならどっちでもいい。)それよりもその後の公式アカウントのホモソーシャルムーブにより、公式アカウント界隈がミソジニスト寄りであることを自ら証明してしまった」という論調に同意している。X上でもその意見が大多数のように感じた。
某CMの問題点について分かりやすく説明した投稿が数千~数万いいね獲得していても、「少数派は黙れ」というのが男性の総意のように感じた。アンケートによると、「気持ち悪い」という感想に同意する女性は15%」だったようだ。2023年の女性人口は、約6,000万人であり、単純計算で恐縮だが、15%は約900万人だ。900万人が不快に感じ得るとして、男性が少ないと言っているのが恐ろしいなと感じた。「じゃあ具体的に何千万人が不快に思ったら、誹謗中傷なしに、意見を率直に意見として受け止めてくれるのか?」と思った。「統計的には900万人が不快に感じていると考えられる」と大企業の業者が知ったら、「別に良くね?」「どうでもいい」なんてスルーしないと個人的に思う。社内で問題点を挙げて今後は同様の炎上をさせないように気を付ける、くらいは振り返りの時に最低限するだろうし、女性もそれくらいしか求めていなかったであろう。
話は逸れるが、「男女平等な社会を目指すフェミニズムって何?自分には関係ない?怖い?公平に生きるとは」という回が「上田と女がDEEPに吠える夜」という番組にて2025年3月4日に放送された。少しずつフェミニズムが世に知れ渡って嬉しいし、代表して発言した女性タレントには頭が上がらない。他にも、性的同意をテーマにした回がある。

性的同意の回では、無理やり性的行為をされた被害経験がある女性は8.1%であり、12人に1人であった。「多い」。タレントはそう呟いた。
その8%の性被害者より多い割合(15%、7人に1人)がCMを不快に感じているって、「少なくは…なくない?」と感じた。

そもそも当初はCMも中止しろと言う人は全く見受けられなかった(同様のことを複数人が言っていた)が、男性が過剰に防衛的になっていたのは散見された。CMについて言及する投稿に、男性を批判するような文面がなくても、見知らぬ男性からいくつもの中傷が届いていた。極めつけは殺害予告だ。そんな様子を見たら「やっぱり男性って危ないね」「女性が意見を言える安全な場すら形成できないくらい男尊女卑が根付いているね」と思われても仕方ないと思った。
2月21日夜、29通の殺害予告メールを受信しました。直ちに警察へ通報し現在動いて頂いています。また弁護士にも相談いたしました。脅迫行為は社会秩序を著しく害するものであり、断じて容認できません。今後は弁護士と連携し、民事・刑事の両面から厳正な法的措置を講じていく所存です。また、本件以外… pic.twitter.com/qeHR8AINiQ
— 小野美由紀 (@MIYUKI__ONO) 2025年2月21日
また話が逸れるが、先日海外でレイプに関する世界規模のチャットグループが存在することが明らかになった*1。そのチャットでは性加害の写真や性加害をする様子の動画を配信するだけに留まらず、レイプのノウハウを男性同士で共有した。そのグループに所属していた人数は約7万人にのぼる。このことが話題になった際も、「〇億人いる世界の中でたったの7万人!少数派だ!」と、男性による犯罪を矮小化しようとする男性の意見が沢山見られた。これはほんの一例なだけであって、実際にはレイプ系チャットグループは各地域・各言語にて何倍も存在し、何十万人も所属しているといえる。
もちろんその7万人は逮捕されていないだろう。今もどこかで平然と生活している。そして、暗数である何十万人も、野放しであるのが事実だ。そのような恐ろしい世界で女性は生きているが、そんな被害者側である女性の声は封殺され、一方で加害者男性の罪は矮小化する。これがミソジニスト社会における地獄のほんの一部である。
はてなにもミソジニスト寄りの男性が防衛に走った。酷いコメントは通報してブロックしたのでマイルドなものの引用になる。
自分がエロいからそう思うんでしょ
これはvictim blaming(被害者批判)と、女性への無理解を表した良い例である。肌を露出してスカートを履いていたから被害に遭ったんでしょ、女性の方が"誘惑"したんでしょと責めるのと同じ手法だ。
女性は男性に性的な目線を向けられる。これは産まれてから死ぬまで避けられないことだ。(先日90代女性が性加害を受けたニュースが報道されたため、年齢は一切関係ない。*2)なんなら死んだ後も加害される。(女性の死体の写真を同僚と共有して、女性が履いていた下着について意見を言ったりした消防士が海外で炎上した。*3)そのため、女性は生きていても死んでいても常に安全ではない。男性から加害されるリスクがあるため、女性は否応なく警戒する必要がある。当然、仕方なく過敏になる。だから女性は、男性より性加害センサーが敏感なのである。その性加害センサーが敏感であることを、「女性がエロい目で見てるから」という結論に帰結させてしまうところが、男性の「女性の無理解さ」を表すとても良い例だ。
ほとんどの男性は性被害の経験がないからか、性加害センサーという概念を全く理解できないようだ。しかしフェミニストの男性はCMの問題点を理解できていたので、ちゃんとした知識が身についていれば問題点は理解できるものであるようだ。ただ、女性の視点を知りたいか、女性の知識を身に着けたいとそもそも思っているか、というのが現代のミソジニスト男性の問題点である。その人に既に女性嫌悪が根付いていると、理解を拒否するのだ。女性の気持ちは一生分からないまま、女性と無縁のまま、生涯を終える。もちろんそれだけであれば無害なので全く問題がない。問題なのは、女性に加害している点である。
個人的な話になるが、学生時代は涼宮ハルヒの憂鬱、らき☆すた、けいおん!、ラブライブ!、まどマギなどのアニメが流行った時期だった。どれも見た。アニメが好きだった。でもそれは、まだ性加害されたことがなかった平和な時代だったからだと後に気付いた。
ある日、性加害をされてから、男性目線寄りに描かれている男性向けの女性の描写がダメになった。見ていると心理的安全性がないように感じるようになった。苦手になった。好きだったアニメが見られなくなったのだ。ただしかし、それはnot for meになっただけであって、アニメを見なければいい話なので、自然とアニメを見なくなった。特にアンチではない。
某CMの問題点は、そうやって男性向けアニメを自主的に見ない女性に対しても、プロモーションが目的の広告で男性目線寄りの描写を描いてしまったことだと思う。少しでも性的(エロではなく、ジェンダーのニュアンス)が含まれると、女性は心理的安全性を感じなくなる。そのため、あの女性編は女性に対して訴求している感じはなく、どちらかというとアニメ好きの男性向けのCMであるように個人的に思う。(実際に男性がどう思うかは別として。)男性向けのアニメや秋葉原だけでこのCMに放映されていたら炎上しなかった気がする。だから女性は「公共の場で心理的安全性のないジェンダー的表現をしないで、せめて深夜アニメだけで好き勝手やっておいて」という主張を一貫して続けているのである。
ミソジニストの男性は、女性の心理的安全性に対して極めて鈍感だ。女性として生きたこともなければ、女性を知ろうともしないし、女性と深い会話すらしたことがないのだと考えられる。先ほども書いたが、産まれてから死んだ後も性的な目で見られる恐怖を、仕方ないことだと考えているのだろうか。それを問題だと指摘する男性は少ない。
話を戻すと、CMを不快に思う人がやけに多いのは、女性の性被害の実体験が多いからであり、炎上してしまったそもそもの原因を追うと、原因は性加害者の男性にあるのではないか、と個人的に考えている。
「自分がエロいからそう思うんでしょ」というコメントの話に戻るが、私は性加害をされてから、性的なものが一切見れなくなった。もう数年は見ていない。これが如何に大きな出来事であったか男性に直球で説明するならば、「自慰したいという気持ちが一切なくなってしまった」ということだ。性加害されたら、性欲を奪われたのだ。つまり、CMに不快に思った私はエロとは最も疎遠である故、「自分がエロいからそう思うんでしょ」は事実とは異なる。そう言いたかったのだ。
なにより私は性被害に遭ってなければ、CMを不快に思うこともなかった。なので性被害がほぼゼロの世界だったら、CMを不快に思う人も少なかったのではないだろうか?と思っている。
女性が苦情を言わなかった世界線
「繊細じゃない?」「こんなことで?」と思う人もいるようだ。それならば、女性が苦情を言わなかった場合の世界線があったとしよう。「あ、この表現って炎上しないんだ!つまり問題ないんだ!」と様々な業界が勘違いし、より男性目線で描かれた女性が公共の場に使用される未来がやってくるのだ。それで一線を越えた表現を批判したならば「もっと早く言えばよかったのに」「あれは指摘しなかったじゃん」と理不尽に怒られるのが目に見える。
それは大げさでしょ~と思う人もいるかもしれないが、女性が嫌いな男性が女性の境界線を徐々に侵害していって女性の様子を窺うのは、常套手段であることが知られている。「これが大丈夫なら、じゃあこれも大丈夫でしょう」と徐々に女性の嫌がることを増やして、支配関係を構築する。有名なのが「初めてのデートで安価なファミリーレストランに行く」「割り勘にする」だ。
まともな男性を除いた、一般的な男性における印象は初回のデートがクライマックスであり、その後は印象が下落する傾向にある。男性は女性を入手したくて初めは努力するが、入手できたら努力しなくなるためだ。つまり、初めてのデートでぞんざいな扱いをする男性は、今後更にぞんざいな扱いをする一方なのが確定する。そもそも女性をぞんざいに扱う人は女性を大切にする知識も術も持ち合わせていないため、初回のデートで女性を認定したとて、その後その女性を大切にする、ということがそもそもできないからだ。しかし、女性をぞんざいに扱うことこそが「男らしさ」と履き違えている人もいるので、闇は深い。
話を戻すと、フェミニストは、苦情を言わずに黙ってスルーした場合に悪化する女性軽視を回避するために、軽度の段階でも指摘しているのである。
男性の性加害性はゼロイチではなくグラデーションである

これは元々は韓国で作成された画像をどなたかが翻訳したものだ。
上の図では、世の中の大多数の人が善良な男性で、ほんのわずかながら悪魔のような性犯罪者がいることを表している。多くの男性がこのようなゼロイチ思考で考えていると思われる。
しかし、実際には下の図のようなグラデーションになっている。
①性加害は身を挺して阻止する
②良くないとは思うが大したことだとは思わない
③性被害は仕方ない。社会はもともとそういうものだ
④直接性加害に加担しないが「被害に遭った女性にも責任がある」と信じている
⑤性加害を娯楽として受動的に消費・助長する
⑥いわゆる性犯罪者
⑦想像を絶する残忍な怪物
世界には①の男性が非常に少ないのが悲しい現実だ。女性は①以外の人と結婚もしたくなければ、知り合いにもなりたくない。まともな思考を持った男性が少ないから、結婚する女性や、恋愛からオプトアウトする女性が増えているのである。
体感として、②~⑤が男性の過半数を占めると言えるだろう。はてブにおいても、この人口が最多だ。問題なのが、②以下の人口は、性的に(ジェンダー的に)問題があるものを認知できないくらい感覚が麻痺してしまっているということだ。それがはてブで起きている現象だ。更に問題なのが、②以下の人口が過半数のため、男性はそれがまるで問題ないかのように、ましてや正しいかのように錯覚してしまっていることだ。繰り返し言うが②以下の人間は過半数だとしてもアウトだ。彼らは女性の味方ではなく、加害者の仲間である。そんな加害者の仲間達が女性への無理解が故に女性を批判したり中傷している。
しかし、ブックマークは多くても300人程度である一方、フェミニスト(常時1万以上のいいねや共感コメントが届く)の方が数で言えば多いので、過度に憂う必要はないのかなと思うようになった。ただ、はてながミソジニストなプラットフォームになったなと、悲しくなった。
不買運動の批判
驚いたのが、女性が自主的に不買することすら批判する男性が多くいたことだ。不買は消費者の権利であり、批判されることは一切ない。不快に思って買わなくなる。良いと思って買う。それが広告だ。
「女性が身を引くこと」が批判されるのは不買に限ったことではない。結婚から身を引いて独身を謳歌する女性も批判される傾向にあり、旅の動画を公開しただけで炎上した海外の女性のことを以前ブログで書いた*4。女性が幸せでいることや、今後の社会や男性に影響を与えることが許せないから批判するのだと推測する。
以前解説した4B movement(4B運動*5)の延長でも、同様に不買運動を促進している。
- 女性差別をする会社の商品を購入しない、コスメを購入しない
そのため、女性差別をする会社は世界でも疎まれており、回避する対象になるのがスタンダードになりつつある。その流れが日本にも来ているだけだ。
なにより、ミソジニストがこぞって購入して支援しているムーブが、ミソジニストな会社であるという印象を更に促進させるということに気が付いていないのが興味深いなと思った。ミソジニストが応援する会社は安全とは言えず、応援したくないので、買いたくなくなるのも不思議ではない。
「ちん騎士」という蔑称
続いて驚いたのが、日本でもsimp(ちん騎士)という蔑称が出現したことだ。
「女性を擁護する男性は、下心があるに違いない、悪いヤツに違いない」と思い込んでいる男性は海外にもいて、ヤバイ男性扱いされている。下心目的や商売目的で女性の味方のフリをする卑劣な男性がゼロではないのは事実だ。しかし、下心のない善良な男性フェミニストに対しても、問答無用でミソジニストが「ちん騎士」と決めつけてラベル付けする動きが、海外と全く同じで笑ってしまった。「そういう悪い人もいるから気を付けてね」と女性に寄り添う形であればまだ分かるのだが、女性のことを「アホ」と呼んでいるため、寄り添う気持ちはさらさらないようだ。
TikTokで初めてsimpという言葉を知った時、「男性フェミニストばかりに言ってる言葉だから、きっと良い意味だ!」と勘違いしたことがある。「自分がそうだから他の人も同じに違いない」と決めつけるのはprojectionと呼ばれており、「自分が女性の味方をするなら、下心でしかない」と自己紹介しているようなものであると言われている。フェミニストの男性は、下心なしの女性の友人を作ることができて、女性を一人の人間として扱い、敬意を持って接することのできる貴重&まとも&善良な男性であり、女性に近づくのは下心目的に限る野蛮な男性とは訳が違うのだ。というか、もしモテ目的のためや、過去の失敗を振り返って本当に女性の味方へと変化を遂げたのなら、それは何の問題もなくね?と女性視点で思ってしまった。
だが、「女性の味方=男らしくない/男性失格」という紐づけも男性社会にはあるらしいことを知り、納得した。女性の味方の男性が増えると、ミソジニストは不利になるから必死なのだ。ミソジニストは世界共通で自分の存在を脅かす人や、古来の男性らしさから解放された人に対してラベル付けするに必死なのだ。

これは男性に聞いた、フェミニストが嫌いかどうかのアンケートである。若い人の方がアンチフェミの傾向が高い。いつから、どういうきっかけでフェミニストが嫌いになったか研究しがいがあると思うし、男性に語ってもらいたいトピックだなと思う。
女性は、平等な社会を拒否するアンチフェミと結婚したら不幸になるし、リスクがある人と友達にもなるのも難しいため、約4割の男性は女性と関わる資格がないことが可視化された。このような中で、最低限まともな男性かつ相性が合う人を見つけるのは至極難しいことが分かる。

フェミニズムという言葉を、きちんと理解して使用している男性はほとんどいないように感じる。とりあえず女性を中傷するための無敵ワードとして使い、言葉を乱用する男性を多く見かける。
フェミニズムを分かりやすく説明した音源がTikTokでバズっているので引用する。
家父長制は、男性がブーツで女性の首を踏んでいるような状態だ。
フェミニズムは、そのブーツを女性の首から外すよう求めている。
男性の権利擁護活動団体は、女性の首からブーツを外すことを逆に男性に対する抑圧だと思っている。
保守派は、男性がブーツで女性の首を踏んでいることを女性が苦情を言うまで何も問題に思わず、女性さえ黙ってくれればいいのに、と思っている。
自称"良い男性"は、ブーツに対する苦情を批判だと感じる。全ての男性がブーツを履くわけじゃないから。
女性の味方の男性は、ブーツの話を避けずにこの問題について議論しようとする。
女性軽視する女性は、なぜ他の女性がブーツで首を踏まれていることに苦情を言っているのか分からない。彼女らはブーツで首を踏まれることが大好きで、苦情を言う女性の方がどうかしていると思っている。
その間…首はまだブーツで踏まれている。
さて、男性はどれに当てはまるだろうか。多くの日本人男性は、男性の権利擁護活動団体、保守派、自称"良い男性"に当てはまると考えられる。フェミニズムは、足で首を踏まないで、とお願いしているだけなのである。それなのに抑圧・中傷が止まない。
驚きなのが、なんなら「ブーツで首を踏んでいない!」と女性差別がまるでないかのように主張する過激派もいることだ。女性が男性にブーツで踏まれている事実は、家父長制が染みついた社会を当たり前に享受する多くの男性には、見えていないのだ。ブーツが見えないから、勝手に苦しんでいると思い込んでいる。私だって、「CMの問題点が分からない」「ブーツなんてない」なんて平和ボケたことを言えるほど無関心や無知でいたかった。
これは、周りに親密な女性の友人や家族がいて、まともな男性であれば、男尊女卑の現実を嫌でも分かるようになるものだが、女性と深く関わらないで育ってしまい、女性のことを理解する気もなく、ミソジニー的思想を抱えたまま大人になると、女性が苦しんでいる理由や女性が嫌がっている理由も分からないが故に、女性のことが更に嫌いになる。女性嫌悪者は女性にとって危険な人物となるため、結果として女性が寄り付かないというループに陥る。
残念なのは、男性にミソジニー的思想が深く根付いてしまうと、女性が何を言っても修復不可能になることだ。(主にフェミニストの)女性が嫌い、女性のことが理解できない、女性は嘘をつく、女性は傷つきやすいだけ、女性は過激、女性が証拠や統計や論文を提示しても信じなかったり無視する、でも男性のことは証拠がなくても信じる。実際、ABEMAが紹介したAEDのデマは、ミソジニストたちは嬉々として事実のように拡散し、証拠なしで信じた。ミソジニストの男性にとって有益である情報のみ都合よく信じることがABEMAの件で証明された。
ミソジニストでない男性は何ができるのか
男性が「自分に何ができるというのか」という声を上げているのを見かけた。良い質問である。男性にできることは沢山ある。というか、男性にしかできないことがある。ミソジニストの男性は女性の話を一切認めないため、女性差別を解消するためには、男性が男性に発信することが必要不可欠なのだ。
何ができるかといえば、例えば積極的に女性の味方であることを発信し、男性と女性差別について話し合い、加害性のある男性を積極的に批判することで、女性の支援ができる。これは息子をミソジニストにさせないよう教育することも含まれる。
もちろん、それは簡単なことではない。女性差別や男性の無関心さ・無理解さについて目の当たりにすればするほど、しんどくて果てしない道のりであることが分かる。だから、全員がやれというわけではもちろんない。人生に余裕がない人や、中傷・脅迫されることを恐れる人もいるだろう。だから無理強いはしない。余裕がある人だけでいい。
そんな中、英語圏におけるTikTokではフェミニズムの議論が盛んであり、性別関わらずフェミニストの有志達が発信をしている。私はブログでそのTikTokの投稿を翻訳して紹介している。
世の中で発信しているフェミニストは、中傷を浴びるリスクがある中で戦っている。逆をいえば、中傷を浴び続けている様子を目の当たりにしているからこそ、中傷を恐れてフェミニスト的な発言を自由にできない女性が多く存在する。「フェミニズムについて語る男性や女性の味方をする男性はちん騎士で、意見を言う女性はクソフェミ。そんな人達は問答無用で叩いてOK」という風潮がミソジニスト間で定着しつつある。
そう、女性が女性を守るために意見を言うことや、男性が女性の味方につくということは、ミソジニストの男性から誹謗中傷を浴び続けるということだ。この事実だけで、女性差別が存在すると理解できるだろう。
では、発信する余裕はないけど、本当に善良な人、もしくは無害な人(加担者ではない人)になるには何をしたらいいか?
女性が発言することを危険に感じてしまうような環境・雰囲気をの形成に加担しないこと、そして性加害・女性軽視・女性差別を許さないという風土を形成することが挙げられる。
- ネット上の女性の「心理的安全性」を高めることに協力する
- 女性に中傷・脅迫する男性や、女性軽視のある社会、性加害について取り上げて批判する、野放しにしない
- 女性に非協力的であることをわざわざ表明しない
- 女性の視点が分からないからといって頭ごなしに否定しない
- 女性を一人の人間として扱う
- 女性の不買を批判しない
- 女性の意見を黙殺しない、中傷しない、脅迫しない
加えて、女性について話し合う機会を全体的に増やすことが推奨される。
ネット上における女性の「心理的安全性」
女性は、不快感を表明しただけであらゆる中傷を浴びる。
- 「病人」「繊細ヤクザ」「クソフェミ」「異常者」「殺害します」
最近ではライブハウスで痴漢された被害女性に対して「被害者ぶってる」と引用リプで批判した推定男性がいた。(痴漢の事実がどうであれ、痴漢疑惑の人が激昂し被害女性に迫り寄り、結果として妊婦の被害女性が倒れたことは事実であるとキョー〇ー大阪側も認めている。)
これがどういうことかというと、女性は意見すら言えないくらい、ましてや性被害さえ訴えられないくらいインターネット上における女性の心理的安全性が形成されていないということだ。
女性を脅迫して中傷して口を塞ぐ。苦情を言いづらい環境を作る。発言できる人を減らす。男性には表現の自由も発言の自由もあるが、女性からは自由を奪う。女性が安全に苦情が言えない現状を、非ミソジニストの男性は望んでいたのだろうか。それともどうでもいいのだろうか。問題に思わないのであれば、それは問題だ。
昨今はようやく会社における「心理的安全性」が浸透してきたが、会社外における場や、パートナー間では「心理的安全性」が未だに軽視されている。
男性や社会は、インターネットを女性にとって安全でない場にしてしまっている。中傷・脅迫に限らず、エロ広告や、R18の指定をせずにエロ画像や性加害の描写を公開するのもその一つだ。その大罪があるということを分かっている上で行動をやめない男性もいれば、そのことが問題であると本当に理解できない男性達がいる。その人たちは女性の心理的安全性を積極的に形成しない形で男尊女卑に加担しているのだが、その自覚を持たない男性が多いように感じる。その点を問題に感じている。未だに認知することができないため、「女性が考えすぎ、自分には関係ない、どうでもいい」と、知らんぷりして、なんなら「表現を奪っている!」と逆に被害者のフリをして、女性にとって安全でない環境の形成に加担しているのだ。
いじめにおいて傍観者は、少なくとも被害者側の味方ではない。どちらかというと加害者寄りである。女性軽視でも同じだ。女性が被害に遭っているのを見ていて何もしない男性は、仲間ではない。女性軽視の当事者じゃないつもりの人こそ、当事者そのものである。
分からないなら、最悪分からないままでいい。男性は性被害率が低いから、女性として生きた経験がないから、どうしたって分からないことはある。ただ、理解できないから女性の意見を嘘だと否定したり過剰だと指摘するのは間違っている。それは女性の被害を透明化しており、加害に加担している。女性は男性向けアニメを丸ごとなくせとは言っていない。広告といった公共の媒体で男性目線の表現をするのをやめてほしいとお願いしているだけだ。男性が男性目線寄りの表現を問題に思わないのは当然に等しい。彼らが快適に感じるための表現なのだから。
女性の被害は「どうでもいい」
男性優位な社会において、差別されている女性について「どうでもいい」と思うこと自体が無関心の象徴である 。心の中で「どうでもいい」と思うなら百歩譲ってOKに思う。ただ、ネット上の女性の心理的安全性を低下させないために、わざわざ言わない方がいい発言があることを理解すべきなのだ。
それは現実世界でも同じことだ。例えば男性が「そういう言動は傷つくからやめてほしい」と伝えて、家族やパートナーに「どうでもいい」と返されたら男性はどう思うだろうか。会社で「緊急事態が発生してヘルプがほしい」と打ち明けて、上司に「どうでもいい」と言われたらどう思うだろうか。少なくとも味方には感じない。仲間とも認識できないだろう。「どうでもいい」の表明は、仲間でない表明であり、心理的安全性を奪う発言である。現実世界でも言わない方がいい本音は、ネット上の公共の場でも言わないべきである。それだけのことで、なんら難しいことではない。
私の知る限り、弱者男性の投稿に「どうでもいい」と突き放すような女性は見たことないが、女性の投稿に対して「どうでもいい」とわざわざ表明する男性は山ほどいる。(そもそもフェミニズムは「男らしさ・男とはこうあるべき」からも解放されようぜ的な運動も含まれているため、フェミニストは弱者男性に対して「どうでもいい」と考えていない。)
女性が抱える問題について、「自分には関係ない」「どうでもいい」と思うだけならまだしも、それをわざわざ発言する男性は、確実に女性軽視の加担者側である。
フェミニストに対する言論封殺
夜道は女性にとってリスクがある。それは加害者の男性が原因である。同じように、SNSは女性にとって中傷されたり殺害予告されるなどのリスクがある。ただの意見でも猛烈に批判されるため、意見すら安全に言えない。さて、あなたはそのリスクに加担したことがないと言えるだろうか。女性にとって安全でない場を形成したのは紛れもなく、傍観者的存在の男性や、女性を嫌悪して誹謗中傷を行う男性だ。(もちろん建設的なコメントをする男性は含まれない。)
男性が女性の声を封殺しようとするのは最近に限ったことではない。歴史的にずっと封殺されてきて、そんな中でも勇気を持った有志が声を上げ続けて少しずつ女性の権利を獲得してきた。しかし男性優位社会において、女性は従順であるべきとされており、知識のある女性や独立心の強い女性が嫌われてきた。男性社会にとって都合の悪い女性を、男性は「魔女」として排除した。
今は魔女扱いはされなくなったが、排除しようとする動きは全く変わっていない。残念ながら現代の男性は、過去を反省することなく、成長することなく、未だに女性を封殺しようとしている。
そもそも敵は女性ではなく性犯罪者である
意見を言う女性に対して「病人」と呼ぶのは、意図的に中傷する目的があってそう呼んでいるのだと考えられるが、実際問題、性被害でPTSD等の病気を患った人がいるので、「病人」が存在することは事実だ。大事なのは、その「病人」を沢山生んだのは「性加害者の男性達」であるということだ。誰しも「病人」になりたくてなったわけではない。それなのに、ほとんどの男性は性加害をした男性のことを批判せず、性被害に遭って「病人」になった女性や、日常的に苦しむ女性、周りで被害に遭った人を知っている女性の方を中傷する。男性が言う「繊細ヤクザ」を大量生産している元凶も「性加害者の男性達」である。敵は女性ではない。我々の共通の敵は「性加害者の男性達」だ。その現状を理解せずに被害者側の女性を叩く男性は無知の極みと言える。
実際に診断をしていなくても、性被害の影響によって、男性が言う「繊細ヤクザ」に変化せざるをえなかった女性は多くいるだろう。そもそも女性差別・性加害・男尊女卑がなくなり、女性にとって安心安全に暮らせる社会を実現できたら、当然「繊細ヤクザ」はいなくなるだろう。それを目指すために、女性差別・性加害・男尊女卑を減らそうと活動しているだけなのだが、男性がそれを阻む。男性は、男性の優位性を手放したくないからだ。
@ilizas This #InternationalWomensDay I’m here to inform you that no woman WANTS to be a bitch. My brand new special, Iliza Shlesinger: #ADifferentAnimal, premieres 3.11 on @Prime Video #IWD#IWDD2025 #standup @Prime Video Comedy @Amazon MGM Studios ♬ original sound - iliza
クソ女になりたい女性は一人もいない…最初はね。
社会的な抑圧があり、男性が話を聞かないから、だから、女性は"クソ女"になる。
望んでクソ女になる女性はいない!
私たちがほしかったのは平等(equity)。
私たちがほしかったのは安全。
私たちがほしかったのは平等な賃金。
ただ、いくらまともなトーンで求めても男性は話を聞かなかった。状態は改善しなかった。だから”うるさく”言わざるをえないのだ。
苦情を言う"うるさい女性"が発生しているのは、女性に対して社会的な抑圧が存在するから、そして話を聞かない男性達がいるからだ。だが、その女性達に文句を言う男性達は、その原因を探る気もなければ、原因を知っても改善に協力しないし、女性の話は引き続き聞かない。女性の問題には関心がないし、どうでもいいし、女性には家父長制や男尊女卑の犠牲者になってもらいたいし、文句を言わずに黙ってもらいたい。そんな都合の良い存在であってほしいと思うのが、女性軽視に加担する男性の総意だ。
男性の特権と加害性
海外で女性限定のクラブがオープンした時、男性がこう激怒した。
「誰がドリンクを払うってんだ?」「何が楽しいんだ?」「こんなの儲からない」と。
女性は、自分のドリンクを自分で払うし、男性からナンパされたり、ドリンクに睡眠薬を盛られたり、セクハラされることなく自由に踊れることに需要を見出しており、実際は大盛況である。なのに男性は一向に理解しようとしない。
最近、男性禁止のプリクラに怒りを表明している日本人男性の似たような現象だ。プリクラがどうしてもとりたいなら、数少ない男性OKのプリクラ屋さんの情報を共有してマップ化するとか、女性の友人と行く、女性をレンタルしていく、男性が男性OKのプリクラ屋さんを開業するなど、やりようはいくらでもあるが、行動はしない。正直そんなにプリクラがとりたいのか疑問に感じる。(めっちゃプリクラとりたいのに!みたいな男性は見かけたことがない)
どちらかというと、「一部の男性は、男性様NGの空間が存在することが許せない。女性限定の空間が存在することが許せない。女性が良い思いをしていることが許せない。女性が男性のいない安全な空間で過ごすことが許せない。男性は女性にアプローチする権利があるのに、その権利が奪われていることが許せない。」のいずれかが正しいように感じる。男性自身はそのことに気づいていない、気づいているけど言語化できない、もしくは分かってて言語化しないのだ。
終いには、女性限定ジムの扉の前でうろうろしたり、撮影する男性が出現した。
@homelyadventures Like it was a zoo
♬ サスペンス,ホラー,ピアノやオルゴール - takaya
女性は、女性限定の場所を作ったところでなお、男性によって安全は侵害され、安心な気持ちで過ごすことができないのだ。いつも男性が追いかけてきて台無しにするのだ。それはプリクラ、クラブ、ジムに限らず、道端、カフェ、スーパー、居酒屋、図書館、学校、会社、電車、トイレ、どこでも発生したことがある。女性にとって安全な場所はない。これが如何に恐ろしいことなのか、一部の男性が理解できないのが悔やまれる。
私は昼間に道端で痴漢にあったことがある。(言っておくが長袖とジーンズだ。)だから、道端は私にとって安全に過ごせる場所ではなくなった。すれ違いざまは男性の手を凝視する。すれ違いざまが近いと恐怖を感じる。そこらへんにでかけることさえ脅威となってしまったのだ。だが世間は、そんな人に配慮する知識もなければ余裕もないので配慮せずに普通に歩く。
「夜道は危険なのは常識だ。だから夜道を歩いていて被害に受けた女性は自業自得だ」だという男性がいる。どの男性が悪いか判別がつかないため、男性のことを一律に警戒する必要がある。でも同時に男性は「全ての男性が悪いわけじゃない」「でも俺は危険じゃないから、俺のことを警戒したら不機嫌になるし、なんなら女性を怖がらせる」というのだ。
他にも「肌を露出した服は誘惑してる意味になるから、女性が悪い」という話がある。「襲われた時にどんな服を着ていたのか?」と、なぜか加害者ではなく被害者の非を責めようとするやつだ。男性は性欲がコントロールできない危険な生き物だと男性自身が証明している、と指摘されている。

この画像のように、ミソジニストはダブルスタンダードを抱えている。当たり前のことだが、男性が安心安全な人間であることを女性に証明するには何度もの会話や時間が必要になるため、見知らぬ男性を無条件で信じろというのは無茶にもほどがある。「全員が加害者かもしれない運転」をしないと、いざ性被害に受けた時に「自衛しなかったから自業自得だ」と批判されるのがオチだ。
まともな男性はこのような思考に至る。「どの男性が悪いか判別がつかないため、女性は男性のことを一律で警戒する必要がある。だから、俺も警戒されても仕方ないし、警戒させないように十分に距離をとるなどの配慮をする必要がある。」しかし、この思考に至ることのできない加害性のある男性が野放しにされているのがこの世界だ。(逆に、わざわざ離れて歩く男性や、エレベーターに一緒に乗らない男性と出会うと心の中でめちゃくちゃ感謝する。)
ミソジニストの男性は、「俺は安全だから信用しろ!警戒するなんて被害妄想だ!」と主張して信頼を得ようとする。この発言はentitlement(俺には女性と関わる権利があるという思い込み)から来ていると思われる。しかし、言っててこの発言が女性にとって心理的安全性が一切ないことに気付かないのだろうか?心理的安全性を提供するのは人間として最低限のことだが、ミソジニストの男性はそれくらいのことすらできないし、自分で気づかないのだ。男性は性欲をコントロールできない危険な生き物だと言いつつ、自分は女性から無条件で信頼してもらえないと怒りの感情が大爆発するのだ。
しかしフェミニストの男性はそんなことは言わない。なぜならフェミニストの男性は、女性から信頼を得る方法を知っているからだ。一人の人間として扱い、大切にし、適切な距離をとり、相手を尊重することだ。たったこれだけのことすらできないのが、女性から信頼を得る方法すら知らずに女性と関わろうとして最終的に加害するのが、ミソジニストの男性だ。
男性の他責思考
一部の男性は「他人にやってもらう」という文化が根付いているようで、「女性デーがあるのに何故男性デーがないんだ!」と女性に対して憤慨している男性のコメント(英語)に対して、「え…あるんだけど…盛り上げが少ないなら自分で盛り上げれば…?自分で団体作って、自分でイベント開催したら…?もしかして女性に作ってもらえるとでも思ってるの…?」と海外の女性陣がひいた。
興味深いことに、今年もXで日本人男性が国際女性デーに「国際男性デーをつくってくれたら、言うことをきいてあげる!デモしているバカ女へ!!」と激怒し、女性に「11月19日にありますよ…」と論破され、「もうやめろ!どうでもいいことを。」と返信した。
国際男性デーを作ってほしい=他責思考、論破されたら「どうでもいい」と、今回ブログで説明した典型的なミソジニストの特徴を全部集めた非常に良い例である。国際女性デーという女性がメインの日に男性の話を引き合いに出すところも、ミソジニストの特徴である。常に自分が中心にいないと許せないか、女性が中心にいる状況が気に食わないのだ。というわけで、オリジナリティもない上に効果もない挑発をするという間抜けなミソジニストが海外にも日本にもいるのが知れて笑えるので、TikTokはオススメだ。
現在、male loneliness epidemic(男性の孤独の流行)について声を上げる男性が非常に多く、日本でも弱者男性の話がよく出没する。しかし、とある女性が「じゃあRedditとかで男性同士の孤独を解消するコミュニティがあるに違いない!」と思って掲示板を見てみたら、最後の投稿が数年前で「誰か話を始めてよ!」と、他人に会話を始めてもらう投稿で終わっていたことに、女性は呆れた。facebookにおいても、とある地域の女性コミュニティには数万人の女性が所属していたにもかかわらず、その地域の男性コミュニティは数十人だったと指摘した。
自分で自分を救うためになんらかの行動をとる、自分のことを大切にする、ということができない男性が一定数おり、「誰か(主に女性)に助けてもらいたい」という白馬の王子様的な救世主が現れることだけを待ち望んでいる人がいる。
「弱者男性は無視されている!」「だから男性の自殺数が多い!だから男性の方が苦しんでいる!」と主張する男性は海外・国内共通の現象だ。しかし、実際は弱者男性の声は沢山届いているし、反応が多い。なんなら「弱者女性」の方があまり耳にせず、透明化されていると感じる。
「男性は弱音を吐けずに黙って死ぬから自殺しやすい!」という主張があるが、「でもmale loneliness epidemic(男性の孤独の流行)の主張はやけに激しいから矛盾してない?」と指摘されている。Male loneliness epidemicは男性同士が解決するべきことなのに、なぜか男性は女性に対して怒っているので、女性は「男性の友達作ったり、なんかのコミュニティに入って自己解決すれば…?女性は無関係だから女性に救いを求めないで…」と助言している。当然ながら見ず知らずの男性を救うには女性にはリスクが伴いすぎるので、まずは本人・社会・身近な男性同士で救う必要がある。しかしこれは本人だけが頑張ることではなく、健全な男性も周りの男性と悩みを話し合う習慣を作ることが重要だと言える。Male loneliness epidemicは女性の問題ではなく、男性の問題なのだ。
また、男性の自殺数が多いのは、女性より男性の方が苦しいからとは必ずしも言えないと言われている。男性の自殺数が多いのは、どちらかというと男性の方が過激な手段を選ぶ傾向にあり、相談する余地もなく確実に死ねる手段を選ぶからであると言われている*6。実際、自殺未遂は女性の方が多く、メンタルヘルスについて周りの人やクリニックで相談するのも女性の方が多いと言われている。逆に男性はプロに頼らずにアルコールに頼るなど自分でどうにかしようとする傾向があるとも指摘されている。
たとえば「男性は泣くな」という呪いがあるらしい。女性も幼少期から沢山の呪い(女性はこうあるべきだ)をかけられたが、各々、自分のやり方で呪いから解放するよう努力してきた。同じように男性も、自分が嫌に思う呪いから脱却する努力が求められる。それが難しいのは社会の風潮があるからだと考えられる。だから社会の風潮を変えるためにフェミニズム(○○らしさの強要をなくそう)というのが存在するのである。
男性の罪の矮小化
最近「他の国より性被害が少ないからうちはマシ」のように、他と比べて自分の種族はまだ良い方だと主張するコメントを見かける。健全な画像をエロい目で見て楽しんだり、未成年を性加害する描写が数万いいね獲得しているにも関わらず、これらを嗜むのはごく一部の変態だけだと主張するコメントもあった。これらは罪の矮小化と呼ぶ。
冒頭の「男性の性加害性はゼロイチではなくグラデーションである」という話に戻る。
⑥いわゆる性犯罪者
⑦想像を絶する残忍な怪物
「①じゃないけど、⑥や⑦じゃないだけ自分はマシだ、だからまともな男性だ」と思い込んでいる節が多くの男性にあると思われる。その人のうち、意識を変えて改善するつもりの男性は、ほとんどいない。向上心がないのだ。②~⑤のままだけど、そのありのままを受け入れてくれるような女性と付き合いたい・結婚したいと主張するおそろしい怪物が恋愛市場にはわんさかいる。
まずは男性の意識を変えなければ、ずっと他人事の意識のままだ。だから全ての男性(all men)が当事者意識を持つことが求められているのだ。
ネカマの炎上
過去にネカマをして女性の視点や男性の恐ろしさを理解した男性が、男性に批判された。どうやら性別を偽る方が悪いと怒っているようだ。しかし、男性に可視化されづらい女性の生きづらさを身を持って体験することは個人的には肯定的である。
なんなら、2000年代のインターネットは女性が女性であるだけでセクハラや差別的な発言を受ける傾向にあったため、男性と偽って過ごすのは当たり前のことだった。(インターネットを男性専用の場にしたかったのだと思われる。)女性は性別を偽ってやっと、平穏を手に入れられたのだ。
そうやって女性差別をするのが当たり前な人が多い&男性というだけで平穏が与えられる性別が、女性に下心を持って不適切に近づいた方が悪いに決まっている。女性だからという理由ではなく、ただその人がいいなと思ったのであれば、その人が結果的に性別を偽っていても激怒することはないのだ。
実際、未成年の女性のフリをして家出したことをSNSで発言すると、家に来ないかという男性からDMがおびただしい量届く。その中で約束できた男性と合う約束をし、防犯カメラの前に立たせて晒すという配信者がいる。もちろん倫理的にクリーンな内容とは言えないが、男性が悪い行いをした時に悪い報いを受けることがない現状について疑問を呈している身としては、個人的にそういうネカマ達のことを感謝している。一度痛い目を見れば、リスクを考えるようになって加害を控える可能性もあるからだ。同じように警察がおとりとなって未成年女性のフリをして、男性を呼び出して逮捕したケースも実際に海外にある*7。
以前ブログにも書いたがMen need to suffer consequences*8(悪い行いをした男性は、きちんと悪い報いを受けるべきだ)と強く感じている。
痛い目に遭わせる手段の一つとして、男性からの指摘を受けさせる、というのも有効であると考えている。女性には反抗して暴力や暴言をする人も、同胞の男性から指摘されると自省する場合があるからだ。
にしても、加害する男性は共通して、悪いことをして悪い報いを受けた時の心の準備や覚悟ができていなさすぎるように思う。それだけ野放しにされているということだ。
ジェンダーに関するブログを少し書いていなかっただけでこんなにも書くことが溜まってしまった。
いつか「あの時代って女性の心理的安全性なかったよね~」と笑えるような時代が来ることを願って。
*1:https://www.yahoo.com/news/telegram-rape-chat-groups-70-142422399.html
*2:https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%AE%87%E5%92%8C%E5%B3%B6%E3%81%AE%E8%80%81%E4%BA%BA%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%A7%E5%85%A5%E6%89%80%EF%BC%99%EF%BC%90%E4%BB%A3%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AB%E6%80%A7%E7%9A%84%E6%9A%B4%E8%A1%8C%E3%81%97%E6%92%AE%E5%BD%B1-%E5%A4%9C%E5%8B%A4%E3%81%A0%E3%81%A3%E3%81%9F%E5%85%83%E8%81%B7%E5%93%A1%E3%81%AE%E7%94%B7%E3%82%92%E9%80%AE%E6%8D%95-%E6%84%9B%E5%AA%9B/ar-AA1AbHFG
*3:https://www.bbc.com/news/uk-england-dorset-64474666
*4:https://choimemo.hateblo.jp/entry/tiktok-role-model-of-women
*5:https://choimemo.hateblo.jp/entry/2024/11/09/feminism-glossary#4B%20movement
*6:https://www.bbc.com/future/article/20190313-why-more-men-kill-themselves-than-women
*7:https://www.cambs.police.uk/news/cambridgeshire/news/2024/june/paedophile-snared-by-undercover-officers/
*8:https://choimemo.hateblo.jp/entry/2024/11/09/feminism-glossary