挨拶が苦手になったお話。

このブログや、はてブを読んで思ったこと。

 

どちらの言い分も分かる。挨拶はコミュニケーションにおいて礼儀であって基礎であると主張する人も、挨拶が苦手という人も。

ただ前者を強く主張する人は、挨拶が苦手な人を理解しようとする気持ちがさらさらない気がする。挨拶するスキルを難なく手に入られた人々だから。

 

挨拶するスキルを習得できなかった人もいるんだよ。

 

私の場合、挨拶が大事なことだとは分かってるし、挨拶したい気持ちはある。

けど、極力はしたくない。怖いから。

 

なぜ挨拶ができなくなったのか。幼少期の記憶に戻る。

「おはよう」や「おかえりなさい」を言わなかっただけで、父に数時間叱られたことがある。それで当時の私は「挨拶をしなきゃ怒られる」と思うようになった。

父は叱るだけではなく、怒ると家中のインテリア、皿、窓、ドア、壁を壊すような人だった。「挨拶をしなきゃ家が壊れちゃう」と思いはじめた。そして、一度暴力を振られてからは「挨拶をしなきゃ殺されちゃう」と思った。これらが小2までに体験したこと。

そうやって強制されて挨拶というものを学んだから、私は間違ったふうに挨拶を覚えてしまった。父の前ではいつも震えながら、泣きながら挨拶を口にしていた。

 

今思えば、挨拶が大事だということを教えたかったのかもしれないけど、親の教育の仕方がだいぶ間違っていたせいで、未だに挨拶が苦手で怖い。

 

だから、

どうでもいいけど、この人は「おはよう」とか「おやすみ」とか家族に言わないのかね。「お礼」含めて挨拶なんて、そんなレベルの話だと思うんだけど。 

(はてブのコメントを抜粋)

このように、家族の間で挨拶ができることが当たり前だと思っている人を見ると羨ましいし、残念に思う。挨拶をしないぐらい不仲な家族だっているだろうし、幼少期に友達ができずに挨拶を習得できなかった人もいる。そういう人たちを軽々と否定する人がいるなんて。

 

もちろん、挨拶しない人を「失礼だなあ」と思う人の気持ちも分かる。だから、ぎこちなくても挨拶する努力はしてる。

挨拶もなく態度も悪かったら叱るべきだと思うけど、挨拶ができなくても、仕事をちゃんとして、他の人とも会話のやりとりがちゃんとできればいいんじゃない?という持論…(接客や営業の仕事は挨拶出来る人に任せて…)

世間や世の中がそんなに甘くないことは分かっているけど、どうか否定したり怒らないであげると嬉しいなあ。

 

だからやっぱり、上のブログの人が言っていたように、挨拶を教える側の態度や注意の仕方が問題なんじゃないかなあって思ったのでした。